「こうえん」「かいとう」「せいかく」など、同じ読み方なのに違う漢字を使う言葉があることを知っていますか?
たとえば「公園」と「講演」は、どちらも「こうえん」と読みますが、意味はまったく異なります。このように、読み方が同じでも意味が違う言葉を同音異義語(どうおんいぎご)といいます。
小学生の漢字学習では、漢字の読み方や形を覚えるだけでなく、文章の意味に合わせて正しい漢字を選ぶことも大切です。
この記事では、同音異義語の意味や小学生が知っておきたい具体例、覚え方のポイントをわかりやすく解説します。最後には答え付きの練習問題15問も用意しているので、学校の漢字テスト対策にも活用してください。
同音異義語とは?小学生にもわかりやすく解説
同音異義語とは、読み方が同じでも意味が異なる言葉のことです。漢字で書くと違いがわかりやすい言葉が多く、文章の内容に合わせて使い分ける必要があります。
まずは、身近な例を使って同音異義語の特徴を確認しましょう。
同じ読み方でも意味が違う言葉
たとえば、次の2つの言葉を見てみましょう。
- 公園(こうえん):遊んだり散歩したりする場所
- 講演(こうえん):人々の前で、あるテーマについて話をすること
どちらも「こうえん」と読みますが、意味は異なります。
文章にすると、違いがさらにわかりやすくなります。
- 友達と公園で遊ぶ。
- 先生の講演を聞く。
「こうえん」という読み方だけでは、どちらの漢字を使うのか判断できません。文章の内容を理解することで、正しい漢字を選べるようになります。
同音異義語と同訓異字の違い
同音異義語と似た言葉に「同訓異字(どうくんいじ)」があります。
同訓異字とは、同じ訓読みを持つ異なる漢字のことです。
たとえば「はかる」という読み方には、次のような漢字があります。
- 計る:時間などを数えて調べる
- 測る:長さや高さなどを調べる
- 量る:重さや量などを調べる
「計る」「測る」「量る」は、同じ訓読みを持つ漢字の使い分けの例です。
同音異義語は言葉全体の読み方と意味に注目するのに対し、同訓異字は同じ訓読みを持つ漢字に注目するという違いがあります。
なお、同音異義語には「公園・講演」のような熟語だけでなく、「橋・箸」のように同じ読み方で意味が異なる言葉もあります。
小学生が覚えておきたい同音異義語の例一覧
同音異義語は、日常生活や学校の授業で使う言葉の中にも多くあります。
ここでは、小学生が知っておきたい代表的な同音異義語を、意味と例文を交えて紹介します。漢字の使い分けを覚えるときは、言葉だけでなく文章と一緒に確認するのがおすすめです。
「公園」と「講演」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 公園 | 遊んだり休んだりできる場所 | 公園で遊ぶ。 |
| 講演 | 人々の前で話をすること | 講演を聞く。 |
「公園」は場所を表す言葉、「講演」は人が話をすることを表す言葉です。文章の中で何について説明しているのかを考えると、使い分けやすくなります。
「回答」と「解答」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 回答 | 質問や問い合わせなどに答えること | アンケートに回答する。 |
| 解答 | 問題を解いて答えを出すこと | 算数の問題を解答する。 |
「回答」は質問などへの返事、「解答」は問題を解いて答えることを表します。
「解答」の「解」は、問題を「解く」という意味と結び付けると覚えやすくなります。
「正確」と「性格」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 正確 | 間違いがなく、正しいこと | 正確な時間を調べる。 |
| 性格 | その人の考え方や行動に表れる特徴 | 明るい性格の友達。 |
「正確」は正しさ、「性格」は人の特徴を表す言葉です。
どちらも「せいかく」と読みますが、文章の意味を考えると区別できます。
「期間」と「機関」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 期間 | ある時点から別の時点までの時間 | 夏休みの期間を調べる。 |
| 機関 | 特定の仕事や役割を持つ組織など | 研究機関で働く。 |
「期間」は時間に関係する言葉です。一方、「機関」は組織などを表すときに使います。
「期間」の「間」には時間の間という意味があることを意識すると、覚えやすくなります。
「意外」と「以外」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 意外 | 予想していなかったこと | 意外な結果に驚く。 |
| 以外 | あるものを除いたほかのもの | 日曜日以外は学校に行く。 |
「意外」は予想と違うこと、「以外」は何かを除くことを表します。
「意外な結果」「それ以外の方法」のように、よく使われる言葉と一緒に覚えると区別しやすくなります。
「感心」と「関心」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 感心 | 立派だと感じたり、すばらしいと思ったりすること | 友達の努力に感心する。 |
| 関心 | ある物事に興味を持つこと | 宇宙の研究に関心を持つ。 |
「感心」は何かを立派だと感じること、「関心」は興味を持つことです。
似た場面で使われることもあるため、文章全体の意味を考えて判断しましょう。
「制作」と「製作」
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 制作 | 芸術作品などを作ること | 映画を制作する。 |
| 製作 | 道具や製品などを作ること | 木製の机を製作する。 |
「制作」は映画や絵画などの作品、「製作」は道具や製品などを作る場面で使われることが多い言葉です。
ただし、実際には使い方が重なる場合もあります。まずは代表的な例から覚えていきましょう。
同音異義語の練習問題15問|文章に合う漢字を選ぼう
ここまで紹介した同音異義語の使い分けを、練習問題で確認してみましょう。
次の文章の( )に入る正しい言葉を、2つの選択肢から選んでください。答えは問題の下にある「答えと解説を見る」を押すと確認できます。
なお、問題には小学校高学年で習う漢字や、小学校では習わない漢字を含む言葉もあります。低学年のお子さんは、保護者の方と一緒に意味を確認しながら取り組んでください。
基本問題(1〜5問)
- 友達と(公園・講演)で遊ぶ。
- 算数の問題の(回答・解答)を確認する。
- 時計が(正確・性格)に動いている。
- 夏休みの(期間・機関)を調べる。
- 予想していなかった(意外・以外)な結果だった。
基本問題の答えと解説を見る
- 公園:遊ぶ場所なので「公園」を使います。
- 解答:算数の問題を解いて出した答えなので「解答」を使います。
- 正確:時計が正しく動いていることを表します。
- 期間:夏休みが続く時間を表しています。
- 意外:予想していなかった結果という意味です。
標準問題(6〜10問)
- 友達の立派な行動に(感心・関心)した。
- 環境問題に(感心・関心)を持つ。
- 映画の(制作・製作)に参加する。
- アンケートに(回答・解答)する。
- 先生の(公園・講演)を聞く。
標準問題の答えと解説を見る
- 感心:立派な行動をすばらしいと感じることです。
- 関心:環境問題に興味を持つことです。
- 制作:映画などの作品を作る場合に使われる言葉です。
- 回答:アンケートの質問に答えることを表します。
- 講演:人々の前で話すことを表します。
応用問題(11〜15問)
最後は、これまでに紹介した言葉以外の同音異義語にも挑戦してみましょう。文章の意味をよく考えて選んでください。
- 山の頂上から美しい(景色・形式)を眺める。
- 図書館で本を(借りる・狩りる)。
- 会議で新しい(提案・定案)を発表する。
- 大きな声で(発声・発生)練習をする。
- 工場で事故が(発声・発生)した。
応用問題の答えと解説を見る
- 景色:山や町などの眺めを表します。
- 借りる:本などを一時的に使わせてもらうことです。
- 提案:考えや案を示すことです。
- 発声:声を出すことを表します。
- 発生:物事が起こることを表します。
※12問目と13問目は、正しい漢字の形を見分ける確認問題です。厳密には同音異義語を選ぶ問題ではありません。
同音異義語を間違えずに覚える3つのコツ
同音異義語は、読み方だけを覚えても正しく使い分けられないことがあります。大切なのは、漢字の意味と文章の内容を結び付けて覚えることです。
ここでは、家庭でも取り入れやすい3つの方法を紹介します。
1. 漢字の意味から使い分けを考える
たとえば「回答」と「解答」の場合、「解答」の「解」には問題を解くという意味があります。
そのため、算数の問題を解いて答えを出す場合は「解答」を使います。
このように、言葉を構成する漢字の意味を考えると、使い分けの理由が理解しやすくなります。
2. 短い例文と一緒に覚える
同音異義語は、言葉だけを暗記するよりも、短い文章と一緒に確認する方法がおすすめです。
たとえば「感心」と「関心」であれば、次のように覚えてみましょう。
- 友達の努力に感心する。
- 動物の生態に関心を持つ。
文章の中で使い方を確認すると、実際に漢字を書くときにも意味を思い出しやすくなります。
3. 間違えた言葉を後日もう一度確認する
同音異義語を間違えた場合は、答えを確認して終わりにせず、翌日や数日後にもう一度問題を解いてみましょう。
たとえば「回答」と「解答」を間違えた場合は、それぞれの例文を作り、正しく使い分けられるか確認します。
間違えた漢字をどのタイミングで復習するかについては、小学生の漢字の復習方法|忘れた漢字を定着させるコツでも詳しく紹介しています。
同音異義語の学習と一緒に漢字の読み書きも確認しよう
同音異義語を正しく使い分けるためには、漢字の意味だけでなく、読み方や書き方を理解しておくことも大切です。
ここでは、同音異義語の学習と組み合わせて取り組みたい練習方法を紹介します。
漢字の読み方を確認する
漢字の読み方に不安がある場合は、まず基本的な読み取り問題から取り組んでみましょう。
漢字の読み取り問題|小学生向け学年別テストと答えでは、小学1年生から6年生までの読み取り問題を学年別に紹介しています。
また、音読みと訓読みの違いについて知りたい場合は、音読みと訓読みの違いを解説した記事も参考にしてください。
文章に合う漢字を書けるか確認する
同音異義語の使い分けを理解したら、実際に漢字を書けるか確認してみましょう。
小学生の漢字書き取り問題!学年別の無料練習問題と答えでは、学年別の書き取り問題を紹介しています。
読み方が分かる漢字でも、正しく書けるとは限りません。意味と書き方を一緒に確認することが大切です。
AI STUDY漢字で漢字の書き取り練習を続けよう
同音異義語を学んだ後は、漢字を正しく書く練習も取り入れてみましょう。
AI STUDY漢字は、小学1年生から6年生までの漢字学習に対応したサービスです。スマートフォンやパソコンから利用でき、画面に漢字を書いて回答する形式で練習できます。
- 毎日10問の漢字練習に取り組める
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同音異義語の学習では、意味に合った漢字を選ぶことが大切です。AI STUDY漢字で日々の書き取り練習にも取り組みながら、漢字を正しく書く力を身に付けていきましょう。
同音異義語に関するよくある質問
最後に、同音異義語について小学生や保護者の方が疑問に感じやすいポイントを紹介します。
同音異義語は何年生で習いますか?
同じ読み方でも意味が異なる言葉には、低学年で習う漢字を使ったものもあります。
小学校では学年が上がるにつれて扱う語彙が増え、同音異義語の使い分けを学ぶ機会も増えていきます。
まずは、お子さんが学校で習った漢字を使う身近な言葉から確認するとよいでしょう。
同音異義語と同音異字は同じ意味ですか?
同音異義語は、読み方が同じで意味が異なる言葉のことです。
一方、同音異字は、同じ読み方を持つ異なる漢字を指す言い方です。
たとえば「公園」と「講演」は、同じ読み方で意味が異なるため、同音異義語の例です。
同音異義語は丸暗記した方がよいですか?
読み方だけを丸暗記するよりも、漢字の意味や使われる場面と結び付けて覚えることをおすすめします。
「回答」と「解答」のように、漢字の意味を考えると違いが理解しやすい言葉もあります。
短い例文を作り、文章の中で正しく使えるか確認してみましょう。
まとめ|同音異義語は意味と例文をセットで覚えよう
同音異義語とは、読み方が同じでも意味が異なる言葉のことです。
「公園・講演」「回答・解答」「感心・関心」など、日常生活でもさまざまな同音異義語が使われています。
正しく使い分けるためには、漢字の読み方だけでなく、言葉の意味や文章の内容を理解することが大切です。
今回紹介した例一覧や練習問題を使いながら、間違えやすい言葉を少しずつ確認していきましょう。
また、漢字の読み取り・書き取り問題にも取り組み、日々の漢字学習につなげてみてください。