「子どもが漢字を読めない」「漢字テストでは書けるのに、文章になると読めなくなる」「何度教えても読み方を間違えてしまう」といった悩みはありませんか?
小学生が漢字を読めない理由は、漢字そのものを覚えていないからとは限りません。漢字の形と読み方が結びついていなかったり、言葉の意味を理解できていなかったり、文章の中で漢字を読む経験が不足していたりすることもあります。
そのため、漢字が読めないときは、ただ書き取りを繰り返すのではなく、どこでつまずいているのかを確認し、原因に合った練習を取り入れることが大切です。
この記事では、小学生が漢字を読めない主な原因と、家庭でできる具体的な練習方法を紹介します。子どもの様子を確認しながら、無理なく読める漢字を増やしていきましょう。
小学生が漢字を読めないのはなぜ?
小学生が漢字を読めない場合、単に勉強不足と考えるのではなく、読み方を身につける過程のどこでつまずいているのかを確認してみましょう。
漢字の形と読み方が結びついていない
漢字を見て形は分かっていても、読み方がすぐに出てこないことがあります。
例えば、「海」という漢字を見て意味は分かるのに、「うみ」と読めなかったり、「海水」という言葉になると読み方が分からなくなったりするケースです。
漢字の形を何度も書いて覚えていても、形と読み方が十分に結びついていなければ、読むときに思い出せないことがあります。
このような場合は、書き取りだけでなく、漢字を見て声に出して読む練習も取り入れましょう。
一つの漢字に複数の読み方があることを理解していない
漢字には、複数の読み方を持つものがたくさんあります。
例えば、「生」という漢字には、「生きる」「生まれる」「先生」など、言葉によって異なる読み方があります。
一つの読み方だけを覚えていると、別の言葉の中に同じ漢字が出てきたときに読めなくなることがあります。
漢字単体で覚えるだけでなく、熟語や短い文章の中で読み方を確認することが重要です。
言葉の意味を理解できていない
漢字の読み方を聞けば答えられても、その言葉が何を表しているのか分からない場合、文章を読むときにつまずくことがあります。
例えば、「観察」という言葉を正しく読めても、意味が分からなければ文章の内容を理解しにくくなります。
読み方と意味を一緒に確認すると、言葉として記憶に残りやすくなります。身近な出来事や具体例を使いながら説明すると、子どもも理解しやすくなるでしょう。
文章の中で漢字を読む経験が少ない
漢字カードやドリルでは読めるのに、教科書や本の文章になると読めなくなる子もいます。
これは、漢字を一文字ずつ読む練習と、文章の中で前後の言葉を見ながら読む経験が十分につながっていない可能性があります。
漢字の読みを確認したあとは、短い言葉や文章の中でも同じ漢字を読めるか試してみましょう。
漢字が読めないときに家庭で確認したい3つのポイント
漢字の練習を始める前に、子どもがどのような場面で読めなくなるのかを観察してみましょう。つまずく場面が分かると、必要な練習を選びやすくなります。
漢字を一文字だけ見たときに読めるか
まずは、学習した漢字を一文字だけ見せて、読み方を答えられるか確認します。
一文字だけでも読めない場合は、漢字の形と読み方がまだ十分に結びついていないのかもしれません。読み方を伝えたうえで、漢字を見ながら声に出して読む練習をしましょう。
一度答えられたかどうかだけで判断せず、時間を置いてからもう一度確認することも大切です。
熟語や文章の中でも読めるか
一文字なら読めるのに、熟語や文章になると読めなくなる場合は、言葉ごとの読み方を確認する必要があります。
例えば、「日」という漢字を読めても、「日本」「毎日」「日曜日」では読み方が異なります。
漢字を一文字ずつ確認するだけでなく、実際に使われる言葉と組み合わせて練習してみましょう。
読み方は分かっていても意味が分からないか
漢字を声に出して読めても、言葉の意味を説明できない場合は、語彙の理解が十分でない可能性があります。
そのときは、難しい辞書の説明を覚えさせるよりも、具体的な例を使って意味を伝えてみましょう。
例えば、「急ぐ」という言葉なら、「学校に遅れそうなとき、いつもより速く行動すること」のように説明すると、意味をイメージしやすくなります。
読み方だけでなく意味も理解できると、文章の内容をつかむ力にもつながります。
小学生が漢字を読めるようになる5つの練習方法
漢字が読めない原因を確認したら、家庭でできる練習を取り入れてみましょう。一度にたくさんの漢字を覚えようとせず、子どもが無理なく取り組める量から始めることがポイントです。
1. 漢字を見て声に出して読む
最初は、漢字を見て読み方を声に出す練習から始めましょう。
保護者が漢字を指さし、子どもが読み方を答える方法でも構いません。読み方が分からなければ正解を伝え、一緒に読んでみます。
大切なのは、間違えたことを責めず、正しい読み方に触れる機会を増やすことです。
一度に多くの漢字を扱う必要はありません。まずは数個の漢字から始め、スムーズに読めるようになったら少しずつ増やしていきましょう。
2. 漢字を使った言葉や熟語を一緒に読む
漢字を一文字ずつ読む練習に慣れてきたら、その漢字を使った言葉も確認します。
例えば、「校」という漢字なら、「学校」「校庭」「校長」などの言葉を読んでみましょう。
一つの漢字が複数の言葉に使われていることを知ると、読み方の違いや言葉の使われ方を理解しやすくなります。
また、熟語を読むときには、意味も簡単に確認しておくとよいでしょう。読み方と意味を関連づけることで、文章の中でも言葉を理解しやすくなります。
3. 送り仮名に注目して読む
送り仮名は、漢字の読み方を考えるヒントになります。
例えば、「走る」「明るい」「楽しい」のように、漢字の後ろにひらがなが続く言葉では、送り仮名も含めて読む練習をします。
「明」という漢字だけを見て読み方に迷う子でも、「明るい」と書かれていれば「明るい」と読める場合があります。
このように、漢字だけで判断しようとせず、前後のひらがなにも注目するよう促しましょう。
ただし、送り仮名だけですべての読み方が分かるわけではありません。あくまでも読み方を考える手がかりの一つとして活用します。
4. 短い文章の中から漢字を読む
漢字や熟語が読めるようになってきたら、短い文章でも練習してみましょう。
例えば、教科書の一文や、子どもが興味を持っている本の短い文章を使います。
読めない漢字があったときは、すぐに文章全体の読みを教えるのではなく、その漢字を使った言葉に注目して、一緒に読み方を確認します。
文章を読むことで、漢字の読み方だけでなく、前後の言葉から意味を考える経験も積めます。
長い文章を読む必要はありません。短い文章を使って、少しずつ読むことに慣れていきましょう。
5. 時間を置いて同じ漢字を読み直す
漢字は、その場で読めたからといって、いつでも読めるようになったとは限りません。
練習した直後だけでなく、翌日や数日後にも同じ漢字を読めるか確認してみましょう。
忘れていた漢字があれば、もう一度読み方を確認して練習します。間違えた漢字を記録しておくと、どの漢字を復習すればよいかも分かりやすくなります。
毎回すべての漢字を最初から練習するのではなく、読めなかった漢字を中心に繰り返すと、効率よく復習できます。
漢字を読めるようになったら書き取りにも取り組もう
漢字の読み方が少しずつ分かってきたら、次は書く練習も取り入れてみましょう。読む力と書く力は関連していますが、読める漢字を必ずしも正しく書けるとは限りません。
読める漢字でも書けないことがある
漢字を見て読み方を答えられても、何も見ずに正しい形を書くのは難しいことがあります。
例えば、漢字を見れば読めるのに、テストで「読み方に合う漢字を書きなさい」と出題されると、形を思い出せないケースです。
読むときは目の前に漢字がありますが、書くときは読み方や意味を手がかりにして、自分で漢字の形を思い出す必要があります。
そのため、読みの練習に慣れてきたら、漢字を隠して書いてみる練習も行うとよいでしょう。
読み方を確認してから漢字を書く
書き取りの練習では、いきなり漢字を書かせるのではなく、言葉の読み方と意味を確認してから取り組む方法がおすすめです。
例えば、保護者が「がっこう」と読み上げ、子どもが「学校」と書きます。書けなかった場合は、正しい漢字を確認してから、もう一度何も見ずに書いてみましょう。
このように、読み方を手がかりに漢字を思い出す経験を積むことが大切です。
なお、書き取りの際は、正しい読み方を理解しているか、漢字の形を正しく書けているかを分けて確認すると、苦手な部分を把握しやすくなります。
漢字を覚えられない場合は、覚え方そのものも見直そう
読み方を練習しても漢字がなかなか定着しない場合は、漢字の形や意味を覚える段階でつまずいている可能性もあります。
その場合は、読み方の練習だけを繰り返すのではなく、漢字の覚え方や復習の仕方も見直してみましょう。
漢字を覚えるのが苦手な子どもへの具体的な対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
小学生が漢字を覚えられない原因は?家庭でできる対策と効果的な勉強法
読み方を理解する練習と、漢字の形を覚える練習を組み合わせることで、読み書きの両面から学習を進められます。
漢字の読み書きを繰り返し練習する方法
漢字の読み書きを身につけるには、一度に長時間勉強するよりも、短い時間でも繰り返し取り組むことが大切です。
家庭学習では、次のような流れを試してみましょう。
- 読む: 学習する漢字を見て、読み方を声に出す。
- 意味を確認する: その漢字を使った言葉や熟語の意味を理解する。
- 書く: 読み方や意味を手がかりに、漢字を何も見ずに書いてみる。
- 確認する: 正しく書けたかを確認し、間違えた漢字を復習する。
- もう一度試す: 時間を置いて、同じ漢字を読んだり書いたりできるか確認する。
最初からすべてを完璧にできる必要はありません。読める漢字、書ける漢字を少しずつ増やしていきましょう。
家庭学習に漢字の練習システムを活用する
毎回保護者が問題を用意したり、答え合わせをしたりするのが大変な場合は、漢字学習のシステムを活用する方法もあります。
AI STUDYの漢字学習システムでは、小学校で学ぶ漢字を対象に、書き取りの問題に繰り返し取り組めます。
漢字を読めるようになってきた子どもが、読み方や意味を手がかりに漢字を書く練習をしたいときにも活用できます。間違えた漢字を繰り返し練習し、書ける漢字を増やしていきましょう。
漢字の書き取りを繰り返し練習したい方はこちら
漢字の読み方を確認する練習と、システムを使った書き取り練習を組み合わせて活用するのがおすすめです。
まとめ|漢字が読めない原因を確認して、少しずつ練習しよう
小学生が漢字を読めない理由には、漢字の形と読み方が結びついていない、複数の読み方を理解していない、言葉の意味が分からない、文章の中で読む経験が少ないなど、さまざまなものがあります。
まずは、漢字を一文字だけ見たとき、熟語の中、文章の中で、それぞれ読めるかを確認してみましょう。
家庭では、声に出して読む、熟語を読む、送り仮名に注目する、短い文章を読む、時間を置いて読み直すといった練習ができます。
また、読める漢字が増えてきたら、読み方や意味を手がかりに書く練習も取り入れると、読み書きの両面から漢字の定着を目指せます。
大切なのは、読めないことを責めるのではなく、どこでつまずいているのかを見つけ、子どもに合った方法で繰り返し練習することです。無理のないペースで、読める漢字、書ける漢字を少しずつ増やしていきましょう。