「音読みと訓読みの違いがよくわからない」「この漢字はどうやって読めばいいの?」と悩んでいる小学生や保護者の方もいるのではないでしょうか。
漢字には、同じ文字でも複数の読み方があります。その代表的なものが「音読み」と「訓読み」です。学校の漢字テストでもよく出題されるため、違いを理解しておくことが大切です。
音読みと訓読みは、基本的な特徴を知ると見分けやすくなります。ただし、すべての漢字に当てはまる決まりがあるわけではないため、具体的な言葉と一緒に覚えることも重要です。
この記事では、音読みと訓読みの違いを小学生にもわかりやすく解説します。見分け方や覚え方、間違えやすい漢字の例、練習問題も紹介するので、ぜひ家庭での漢字学習に役立ててください。
音読みと訓読みの違いとは?
音読みと訓読みの大きな違いは、漢字が日本に伝わったときの読み方と、日本にもともとあった言葉との関係にあります。まずは、それぞれの特徴を確認しましょう。
音読みとは?
音読みとは、昔、中国から日本に漢字が伝わったときの発音をもとにした読み方です。
たとえば、「山」という漢字には「サン」という音読みがあります。「火」には「カ」、「水」には「スイ」という音読みがあります。
音読みは、漢字を組み合わせた言葉で使われることが多いのが特徴です。
| 漢字 | 音読みを使った言葉 |
|---|---|
| 山 | 火山(カザン) |
| 火 | 火事(カジ) |
| 水 | 水道(スイドウ) |
| 学 | 学校(ガッコウ) |
| 校 | 学校(ガッコウ) |
このように、二つ以上の漢字を組み合わせた熟語では、音読みが使われることがよくあります。
訓読みとは?
訓読みとは、漢字が表す意味に合わせて、日本にもともとあった言葉を当てはめた読み方です。
たとえば、「山」は「やま」、「火」は「ひ」、「水」は「みず」と読みます。これらは、漢字の意味を日本語で表した読み方です。
| 漢字 | 訓読みを使った言葉 |
|---|---|
| 山 | 山(やま) |
| 火 | 火(ひ) |
| 水 | 水(みず) |
| 花 | 花(はな) |
| 空 | 空(そら) |
訓読みは、漢字一文字で使う言葉や、送り仮名が付く言葉によく見られます。
音読みと訓読みの違いを一覧で確認しよう
代表的な漢字を使って、音読みと訓読みを比べてみましょう。
| 漢字 | 音読みと言葉の例 | 訓読みと言葉の例 |
|---|---|---|
| 山 | サン⇒火山 | やま⇒山道 |
| 川 | セン⇒河川 | かわ⇒川辺 |
| 花 | カ⇒花壇 | はな⇒花束 |
| 水 | スイ⇒水道 | みず⇒水色 |
| 火 | カ⇒火山 | ひ⇒火花 |
| 木 | モク・ボク⇒木曜日 | き・こ⇒木の葉 |
| 人 | ジン・ニン⇒人口 | ひと⇒人間 |
| 大 | ダイ・タイ⇒大学 | おお⇒大きい |
同じ漢字でも、使われる言葉によって読み方が変わることがわかります。漢字だけを見て覚えるのではなく、どのような言葉の中で使われているかにも注目しましょう。
音読みと訓読みの見分け方
音読みと訓読みを見分けるときは、言葉の形や漢字の使われ方に注目すると判断しやすくなります。ただし、例外もあるため、まずは基本的な傾向として覚えておきましょう。
漢字を組み合わせた熟語は音読みが多い
二つ以上の漢字を組み合わせた熟語では、音読みが使われることが多くあります。
たとえば、次の言葉を見てみましょう。
- 学校(ガッコウ)
- 図書(トショ)
- 火山(カザン)
- 電車(デンシャ)
- 時間(ジカン)
このように、漢字が二文字以上並んだ熟語では、音読みになるケースがよくあります。
ただし、熟語なら必ず音読みになるわけではありません。「山道(やまみち)」のように訓読みを組み合わせた言葉や、「重箱(ジュウばこ)」のように音読みと訓読みが混ざった言葉もあります。
漢字一文字で使う言葉は訓読みが多い
漢字一文字で使われる言葉には、訓読みが多く見られます。
- 山(やま)
- 川(かわ)
- 花(はな)
- 犬(いぬ)
- 空(そら)
これらは、漢字が表すものや意味を日本語で読んだものです。
ただし、一文字で使われていても音読みになる場合があります。「本(ホン)」や「駅(エキ)」などは、音読みで使われる例です。
送り仮名が付く言葉は訓読みが多い
漢字の後ろにひらがなが付く「送り仮名」のある言葉は、訓読みになることが多いです。
- 書く(かく)
- 走る(はしる)
- 明るい(あかるい)
- 高い(たかい)
- 新しい(あたらしい)
このように、漢字の意味を日本語の言葉として表すときに、訓読みが使われることがあります。
送り仮名には、漢字とひらがなの使い分けに関するルールもあります。詳しく知りたい場合は、「送り仮名のルールをわかりやすく解説!小学生が間違えやすい例と練習問題」も参考にしてください。
見分け方のポイントを整理しよう
音読みと訓読みの見分け方を、簡単にまとめると次のようになります。
| 見分けるポイント | 音読みの傾向 | 訓読みの傾向 |
|---|---|---|
| 漢字の組み合わせ | 熟語に多い | 和語の言葉に多い |
| 一文字で使う場合 | 例:本(ホン) | 例:山(やま) |
| 送り仮名 | 基本的に付かないことが多い | 付くことが多い |
これらはあくまで目安です。すべての漢字に当てはまるわけではないため、迷ったときは辞書で読み方を確認し、言葉ごと覚えるようにしましょう。
小学生が間違えやすい音読み・訓読みの例
音読みと訓読みの違いを理解していても、漢字によっては読み方を迷うことがあります。ここでは、小学生が間違えやすい例を紹介します。
同じ漢字でも複数の読み方がある
漢字の中には、音読みや訓読みが複数あるものがあります。よく使う言葉と一緒に覚えておきましょう。
| 漢字 | 読み方の例 | 言葉の例 |
|---|---|---|
| 生 | セイ・ショウ・いきる・うまれる・なま | 生活・一生・生きる・生まれる・生クリーム |
| 上 | ジョウ・うえ・あがる・のぼる | 上達・上・上がる・上る |
| 下 | カ・ゲ・した・さがる・くだる | 地下・上下・下・下がる・下る |
| 行 | コウ・ギョウ・いく・おこなう | 旅行・行政・行く・行う |
| 見 | ケン・みる | 見学・見る |
たとえば「生」という漢字は、「生活」のように「セイ」と読むこともあれば、「生きる」のように「い」と読むこともあります。
このような漢字は、読み方を一つだけ覚えるのではなく、使われる言葉とセットで覚えることが大切です。
音読みと訓読みが混ざった言葉もある
熟語の中には、音読みと訓読みが一緒に使われているものがあります。
| 言葉 | 読み方 | 読み方の組み合わせ |
|---|---|---|
| 重箱 | ジュウばこ | 音読み+訓読み |
| 額縁 | ガクぶち | 音読み+訓読み |
| 高台 | たかダイ | 訓読み+音読み |
| 雨具 | あまグ | 訓読み+音読み |
「重箱」や「額縁」は音読みの後に訓読みが続く読み方、「高台」や「雨具」は訓読みの後に音読みが続く読み方です。
こうした言葉もあるため、「漢字が二文字並んでいたら音読み」と決めつけないようにしましょう。
読み方だけで判断せず、言葉全体で覚える
音読みと訓読みを間違えやすい場合は、漢字一文字の読み方だけを暗記するのではなく、実際に使われる言葉をまとめて覚えるのがおすすめです。
たとえば「行」という漢字なら、「旅行(リョコウ)」「銀行(ギンコウ)」「行く(いく)」「行う(おこなう)」のように、複数の言葉を比べてみましょう。
読み方が変わる場面を具体的に知ることで、漢字の使い方も理解しやすくなります。
音読みと訓読みを覚えるための勉強方法
音読みと訓読みは、何度も書いて暗記するだけでなく、言葉の意味や使い方と結びつけて学習すると身につきやすくなります。家庭でも取り組みやすい方法を紹介します。
漢字と読み方をセットで覚える
漢字を覚えるときは、読み方だけを単独で暗記するのではなく、具体的な言葉と一緒に覚えましょう。
たとえば「花」という漢字なら、次のように整理できます。
- 音読み:カ(花粉・花壇)
- 訓読み:はな(花が咲く・花を見る)
このように、音読みと訓読みをそれぞれ使った言葉を並べると、違いを比べながら覚えられます。
音読みと訓読みを分類する練習をする
いくつかの言葉を見て、音読みか訓読みかを分類する練習も効果的です。
たとえば、「学校」「山」「花火」「走る」という言葉を見て、どの読み方が使われているかを考えます。
最初は簡単な漢字から始め、慣れてきたら複数の読み方がある漢字にも挑戦するとよいでしょう。
間違えた読み方を繰り返し復習する
一度覚えた漢字でも、しばらく使わないと読み方を忘れてしまうことがあります。間違えた問題はそのままにせず、時間を空けてもう一度解いてみましょう。
特に、音読みと訓読みを混同した漢字や、複数の読み方がある漢字は、繰り返し確認することが大切です。
漢字の覚え方や復習の進め方については、「小学生の漢字の効率的な覚え方|書き取りだけに頼らない勉強法」でも詳しく紹介しています。
読み方だけでなく書き取りにも取り組む
漢字の読み方を覚えたら、実際に書く練習も取り入れましょう。読み方と書き方の両方を練習することで、漢字への理解を深められます。
ただし、何度も同じ漢字を書き続けるだけでは、意味や読み方が定着しないこともあります。漢字を使った言葉を声に出して読んだり、短い文章の中で使ったりすることもおすすめです。
音読みと訓読みの練習問題に挑戦しよう
ここまで学んだ内容を確認するために、練習問題に挑戦してみましょう。音読みと訓読みのどちらが使われているかを考えてください。
答えは問題ごとに開いて確認できます。まずは自分で考えてから、解答を見てみましょう。
問題1:「山」の音読みはどれ?
次のうち、「山」の音読みを使っている言葉を選びましょう。
- 山道(やまみち)
- 火山(かざん)
- 山登り(やまのぼり)
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正解:2. 火山(かざん)
「山」を「サン」と読む音読みが使われています。「山道」「山登り」の「やま」は訓読みです。
問題2:「水」の訓読みはどれ?
次のうち、「水」の訓読みを選びましょう。
- スイ
- みず
- ス
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正解:2. みず
「水」を「みず」と読むのは訓読みです。「水道(スイドウ)」の「スイ」は音読みです。
問題3:「花火」の「花」の読み方は?
「花火(はなび)」の「花」は、音読みと訓読みのどちらでしょうか。
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正解:訓読み
「花火」は「はなび」と読みます。「花」の「はな」は訓読みです。漢字が二文字並んでいても、訓読みが使われる例です。
問題4:「学校」の「学」の読み方は?
「学校(がっこう)」の「学」は、音読みと訓読みのどちらでしょうか。
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正解:音読み
「学」は「ガク」という音読みが使われています。「学校」では発音が変化して「ガッ」となります。
問題5:「走る」の「走」の読み方は?
「走る(はしる)」の「走」は、音読みと訓読みのどちらでしょうか。
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正解:訓読み
「走る」の「はし」は訓読みです。漢字の後ろに送り仮名が付いていることも、見分けるときの目安になります。
問題6:「電車」の「電」の読み方は?
「電車(でんしゃ)」の「電」は、音読みと訓読みのどちらでしょうか。
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正解:音読み
「電」は「デン」と読む音読みです。「車」も「シャ」という音読みで読まれています。
問題7:「上がる」の「上」の読み方は?
「上がる(あがる)」の「上」は、音読みと訓読みのどちらでしょうか。
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正解:訓読み
「上がる」の「あ」が訓読みです。「上」は「ジョウ」という音読みのほか、「うえ」「あがる」などの訓読みもあります。
問題8:「図書館」の「図」の読み方は?
「図書館(としょかん)」の「図」は、音読みと訓読みのどちらでしょうか。
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正解:音読み
「図」は「ト」と読む音読みです。「図書館」は音読みを組み合わせた熟語です。
漢字の読み方を身につけるには繰り返し練習しよう
音読みと訓読みの違いを理解するには、基本的な特徴を覚えるだけでなく、実際の言葉の中で読み方を確認することが大切です。
漢字一文字の読み方を覚えたら、その漢字を使った熟語や送り仮名の付く言葉も一緒に学習しましょう。複数の読み方がある漢字は、例を比べながら繰り返し確認すると、少しずつ使い分けられるようになります。
また、漢字の読み方を覚えるのが苦手な場合は、どこでつまずいているのかを確認することも重要です。読み方そのものがわからないのか、覚えたはずの読み方を忘れてしまうのかによって、取り組みたい練習も変わります。
漢字がなかなか読めない原因や家庭でできる練習方法については、「小学生が漢字を読めないのはなぜ?原因と家庭でできる練習方法」も参考にしてください。
AI STUDY漢字で毎日の読み書き練習を続けよう
漢字の読み方や書き方を身につけるには、毎日少しずつでも練習を続けることが大切です。しかし、家庭で問題を用意したり、間違えた漢字を記録して復習したりするのは、保護者にとって負担になることもあります。
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音読みと訓読みの学習で覚えた漢字も、実際に問題を解きながら繰り返し確認してみましょう。
まとめ
音読みは中国から伝わった漢字の発音をもとにした読み方、訓読みは漢字の意味に合わせて日本にもともとあった言葉を当てはめた読み方です。
音読みは熟語に、訓読みは漢字一文字の言葉や送り仮名の付く言葉に多く見られます。ただし、例外もあるため、言葉全体の読み方を確認することが大切です。
- 音読みは漢字が伝わったときの発音をもとにした読み方
- 訓読みは漢字の意味に合わせた日本語の読み方
- 熟語は音読みが多いが、訓読みや混ざった読み方もある
- 送り仮名が付く言葉は訓読みが多い
- 読み方は漢字一文字だけでなく、具体的な言葉と一緒に覚える
最初からすべての読み方を覚えようとする必要はありません。身近な漢字から少しずつ、音読みと訓読みを比べて練習していきましょう。
毎日の漢字学習にAI STUDY漢字も活用しながら、読み方と書き方の両方を繰り返し身につけていきましょう。