小学5年生では、新しく193字の漢字を学習します。4年生までと比べて、社会の仕組みや科学的な現象、人の考え方などを表す漢字が増え、単に読み書きができるだけでなく、言葉の意味を理解することが重要になってきます。
たとえば「政治」「経済」「責任」「構造」などは、漢字を知っていても、その言葉が何を意味するのかを説明するのは簡単ではありません。
この記事では、小学5年生で新しく習う漢字193字を一覧表で紹介するとともに、5年生ならではの漢字学習の難しさや、言葉の理解を深める勉強方法を解説します。
小学5年生で習う漢字は全部で193字
文部科学省の学年別漢字配当表では、小学5年生に193字の漢字が配当されています。小学1年生から5年生までに習う漢字は、合計835字になります。
5年生では、日常生活で使う漢字に加え、社会や理科などの教科で必要となる漢字も多く登場します。漢字そのものの形だけでなく、熟語としてどのように使われるかを確認することが大切です。
小学5年生で追加される漢字193字の一覧
以下の表には、小学5年生で新しく習う漢字193字を掲載しています。基本的に音読みを基準とした五十音順に近い並びで、音読みのない漢字なども含めています。カッコ内には代表的な読み方を記載しており、表の並び順と一致しない場合があります。
なお、掲載している読み方は一例です。漢字によっては、ほかにも音読みや訓読みがあります。
| 小学5年生で追加される漢字193字 | |||
|---|---|---|---|
| 圧(アツ) | 囲(イ) | 移(イ) | 因(イン) |
| 永(エイ) | 営(エイ) | 衛(エイ) | 易(エキ) |
| 益(エキ) | 液(エキ) | 演(エン) | 応(オウ) |
| 往(オウ) | 桜(さくら) | 可(カ) | 仮(カ) |
| 価(カ) | 河(カ) | 過(カ) | 快(カイ) |
| 解(カイ) | 格(カク) | 確(カク) | 額(ガク) |
| 刊(カン) | 幹(カン) | 慣(カン) | 眼(ガン) |
| 紀(キ) | 基(キ) | 寄(キ) | 規(キ) |
| 喜(キ) | 技(ギ) | 義(ギ) | 逆(ギャク) |
| 久(キュウ) | 旧(キュウ) | 救(キュウ) | 居(キョ) |
| 許(キョ) | 境(キョウ) | 均(キン) | 禁(キン) |
| 句(ク) | 型(ケイ) | 経(ケイ) | 潔(ケツ) |
| 件(ケン) | 険(ケン) | 検(ケン) | 限(ゲン) |
| 現(ゲン) | 減(ゲン) | 故(コ) | 個(コ) |
| 護(ゴ) | 効(コウ) | 厚(コウ) | 耕(コウ) |
| 航(コウ) | 鉱(コウ) | 構(コウ) | 興(コウ) |
| 講(コウ) | 告(コク) | 混(コン) | 査(サ) |
| 再(サイ) | 災(サイ) | 妻(サイ) | 採(サイ) |
| 際(サイ) | 在(ザイ) | 財(ザイ) | 罪(ザイ) |
| 殺(サツ) | 雑(ザツ) | 酸(サン) | 賛(サン) |
| 士(シ) | 支(シ) | 史(シ) | 志(シ) |
| 枝(シ) | 師(シ) | 資(シ) | 飼(シ) |
| 示(ジ) | 似(ジ) | 識(シキ) | 質(シツ) |
| 舎(シャ) | 謝(シャ) | 授(ジュ) | 修(シュウ) |
| 述(ジュツ) | 術(ジュツ) | 準(ジュン) | 序(ジョ) |
| 招(ショウ) | 証(ショウ) | 象(ショウ) | 賞(ショウ) |
| 条(ジョウ) | 状(ジョウ) | 常(ジョウ) | 情(ジョウ) |
| 織(ショク) | 職(ショク) | 制(セイ) | 性(セイ) |
| 政(セイ) | 勢(セイ) | 精(セイ) | 製(セイ) |
| 税(ゼイ) | 責(セキ) | 績(セキ) | 接(セツ) |
| 設(セツ) | 絶(ゼツ) | 祖(ソ) | 素(ソ) |
| 総(ソウ) | 造(ゾウ) | 像(ゾウ) | 増(ゾウ) |
| 則(ソク) | 測(ソク) | 属(ゾク) | 率(リツ) |
| 損(ソン) | 貸(タイ) | 態(タイ) | 団(ダン) |
| 断(ダン) | 築(チク) | 貯(チョ) | 張(チョウ) |
| 停(テイ) | 提(テイ) | 程(テイ) | 適(テキ) |
| 統(トウ) | 堂(ドウ) | 銅(ドウ) | 導(ドウ) |
| 得(トク) | 毒(ドク) | 独(ドク) | 任(ニン) |
| 燃(ネン) | 能(ノウ) | 破(ハ) | 犯(ハン) |
| 判(ハン) | 版(ハン) | 比(ヒ) | 肥(ヒ) |
| 非(ヒ) | 費(ヒ) | 備(ビ) | 評(ヒョウ) |
| 貧(ヒン) | 布(フ) | 婦(フ) | 武(ブ) |
| 復(フク) | 複(フク) | 仏(ブツ) | 粉(フン) |
| 編(ヘン) | 弁(ベン) | 保(ホ) | 墓(ボ) |
| 報(ホウ) | 豊(ホウ) | 防(ボウ) | 貿(ボウ) |
| 暴(ボウ) | 脈(ミャク) | 務(ム) | 夢(ム) |
| 迷(メイ) | 綿(メン) | 輸(ユ) | 余(ヨ) |
| 容(ヨウ) | 略(リャク) | 留(リュウ) | 領(リョウ) |
| 歴(レキ) | |||
※漢字の配当は文部科学省「小学校学習指導要領」の学年別漢字配当表に基づいています。学校や教科書によって、学習する順番は異なります。
小学5年生の漢字が難しく感じられる理由
5年生の漢字は、画数だけが難しさの原因ではありません。これまでよりも抽象的な意味を持つ漢字が増え、言葉の意味を理解しなければ正しく使えない場面が多くなります。
目に見えない概念を表す漢字が増える
低学年では「山」「川」「花」のように、実際の形や様子を思い浮かべやすい漢字を多く学びます。一方、5年生では「義」「責」「性」「規」など、目に見えない考え方や性質を表す漢字も登場します。
たとえば「責」は「責任」「責める」、「規」は「規則」「規模」といった言葉に使われます。
このような漢字は、意味を知らないまま書き取りだけを繰り返しても、文章の中で使いこなすことが難しくなります。
漢字を覚えるときは、身近な出来事や具体的な場面と結び付けて、言葉の意味を確認してみましょう。
熟語の意味を理解する力が必要になる
5年生では、二字熟語や三字以上の熟語に触れる機会が増えます。
たとえば「製造」「構造」「制度」は、いずれも5年生で習う漢字を含む言葉ですが、それぞれ意味が異なります。
- 製造:材料などを加工して製品を作ること
- 構造:物事や建物などの組み立てや仕組み
- 制度:社会や組織で定められた仕組み
漢字の読み方を覚えるだけでなく、言葉全体が何を表しているのかを理解することで、国語以外の学習にも役立ちます。
小学5年生の漢字は教科の学習と結び付けることが大切
5年生では、社会や理科などで学ぶ内容も専門的になってきます。教科書に登場する漢字を理解できると、授業の内容を読み取る際の助けになります。
社会で使われる漢字と熟語
小学5年生の社会では、日本の産業や国土、情報などについて学びます。その中で、5年生の配当漢字を含む言葉も登場します。
- 貿易(ぼうえき):国と国との間で商品などを売り買いすること
- 輸送(ゆそう):人や物を別の場所へ運ぶこと
- 税金(ぜいきん):国や地方公共団体に納めるお金
- 製品(せいひん):材料を加工するなどして作られた品物
こうした言葉は、意味を知ることでニュースや身の回りの出来事にも結び付けやすくなります。
理科で使われる漢字と熟語
理科では、実験や観察の結果を説明するために、正確な言葉を使う必要があります。
- 酸性(さんせい):水溶液の性質の一つ
- 液体(えきたい):水のように流動性があり、容器に合わせて形が変わる物質の状態
- 燃焼(ねんしょう):物が燃えること
- 測定(そくてい):長さや重さなどを測って数値で表すこと
授業で登場した言葉を漢字と一緒に覚えると、実験の結果や学習内容を文章で説明するときにも役立ちます。
なお、これらの言葉がすべて小学5年生の授業で扱われるとは限りません。学習内容や教科書に合わせて確認してください。
小学5年生の漢字学習で取り入れたい勉強方法
5年生では、漢字を正しく書くことに加えて、文章の中で適切に使えることも意識したいところです。ここでは、言葉の理解を深めるための学習方法を紹介します。
意味が似ている熟語を比較する
同じ漢字を使う熟語でも、組み合わせる漢字によって意味が変わります。
たとえば「検査」と「調査」は、どちらも何かを調べることに関係しますが、使われる場面が異なります。
- 検査:決められた基準などに照らして、状態や異常の有無を調べること
- 調査:ある事柄の実態や内容を詳しく調べること
このように似た言葉を比べることで、漢字の意味をより深く理解できます。
習った熟語を自分の言葉で説明する
漢字の読み書きができるようになったら、その漢字を含む熟語の意味を説明できるか確認してみましょう。
たとえば「責任」という言葉なら、「自分の行動や役割について、引き受けて果たすべきこと」といった形で、自分なりに説明してみます。
辞書の説明をそのまま暗記する必要はありません。意味を理解して、自分の言葉に置き換えられるかがポイントです。
文章の中で正しい漢字を選ぶ練習をする
読み方が同じ漢字は、文章の意味を考えて使い分ける必要があります。
たとえば「製作」と「制作」は、どちらも「せいさく」と読みますが、一般に「製作」は物品などを作る場合、「制作」は芸術作品などを作る場合に使われます。
このような言葉の違いを学ぶことで、漢字の使い分けに対する意識を高められます。
ただし、使い分けは文脈によって異なる場合もあるため、辞書や教科書の用例を確認することが大切です。
小学5年生の漢字の理解度を確認する練習問題
ここでは、5年生で習う漢字を含む言葉を使った練習問題を紹介します。読み方だけでなく、言葉の意味も考えながら取り組んでみましょう。
問題1:漢字の読み方
次の言葉の読み方を答えましょう。
- 貿易
- 責任
- 規則
- 構造
答えと解説を見る
- ぼうえき
- せきにん
- きそく
- こうぞう
どの言葉も、社会や日常生活の中で使われます。読み方だけでなく、意味も確認しておきましょう。
問題2:正しい漢字を選ぼう
次の文の( )に入る漢字として、正しいものを選びましょう。
- 工場で商品を(せいぞう)する。
ア:製造 イ:制造 - 交通(きそく)を守る。
ア:規則 イ:基則 - 健康(しんだん)の結果を確認する。
ア:診断 イ:新断
答えと解説を見る
- ア:製造
- ア:規則
- ア:診断
「製造」の「製」、「規則」の「規」は5年生で習う漢字です。「診断」の「診」は小学校の学年別漢字配当表には含まれていませんが、文章の中で意味を考える練習として取り上げています。
AI STUDY漢字で5年生の漢字を繰り返し練習しよう
小学5年生の漢字学習では、難しい言葉の意味を理解することと、漢字を正しく書けるようになることの両方が大切です。
家庭での学習に取り組む際には、学習した漢字を確認しながら、間違えた問題を振り返れる仕組みを取り入れるのも一つの方法です。
AI STUDY漢字は、小学1年生から6年生までの漢字学習に対応した学習サービスです。
画面に漢字を書いて回答でき、毎日10問の練習に取り組めます。間違えた漢字は記録されるため、苦手な問題を中心に復習する際にも役立ちます。
漢字の意味や使い方を教科書などで確認しながら、AI STUDY漢字で書き取りの練習を続けることで、家庭でも学習を進めやすくなります。
まとめ|小学5年生の漢字193字は意味と使い方も理解しよう
小学5年生では、新しく193字の漢字を学習します。これまでの学年よりも抽象的な意味を持つ漢字や、社会・理科などの教科で使われる漢字が増えることが特徴です。
漢字を覚えるときは、読み書きの練習だけでなく、熟語の意味を調べたり、似た言葉を比較したりしながら理解を深めていきましょう。
今回の一覧表を活用しながら、学校で習った漢字を確認し、文章の中で正しく使える力を少しずつ身に付けていくことが大切です。