「昨日は書けた漢字なのに、今日は思い出せない」「漢字テストでは正解できたのに、しばらくすると忘れてしまう」――そんな経験はありませんか?
小学生の漢字学習では、新しい漢字を覚えるだけでなく、一度覚えた漢字を忘れないように復習することも大切です。しかし、毎回同じ漢字を何度も書かせるだけでは、復習が負担になってしまうこともあります。
漢字の復習で意識したいのは、答えを見ずに思い出す機会を作り、間違えた漢字を時間を空けて確認することです。
この記事では、小学生が忘れた漢字を定着させるための5つの復習方法と、家庭で取り入れやすい復習スケジュールを紹介します。
小学生が一度覚えた漢字を忘れてしまうのはなぜ?
漢字を忘れる原因は、単純に練習量が少ないからとは限りません。練習したときには書けていても、時間がたつと自分の力で思い出せなくなることがあります。
まずは、漢字を覚えたつもりになりやすい場面を確認してみましょう。
手本を見ながら書けても、何も見ずに書けるとは限らない
漢字ドリルを使って練習するとき、手本を見ながらであれば正しく書けることは当たり前です。
しかし、学校の漢字テストでは、読み方や文章を手がかりに、自分で漢字を思い出さなければなりません。
つまり、手本を見て書く練習と、答えを見ずに漢字を書く練習は同じではないのです。
復習するときには、手本を見て確認した後、いったん隠して書けるか試してみましょう。
覚えた直後の正解だけでは定着を判断できない
新しい漢字を練習した直後は、形や書き方を覚えているため、比較的簡単に書けることがあります。
ところが、翌日や数日後に同じ問題を出すと、思い出せなくなる場合があります。
これは、練習した直後に正解できたことと、時間がたっても思い出せることが異なるためです。
漢字が身に付いているかを確認するには、練習した日だけでなく、日を改めて再テストすることが役立ちます。
似た漢字や同じ読み方の漢字と混同している
漢字を忘れたように見えても、実際には別の漢字と混同している場合があります。
たとえば「持つ」と「待つ」は形が似ています。また、「計る」「測る」「量る」は、いずれも「はかる」と読みますが、使われる場面が異なります。
このような場合は、単純に漢字を書き直すだけでなく、漢字のどの部分を書き間違えたのか、また、言葉の意味を正しく理解できていたかを確認することが大切です。
忘れた漢字を定着させる5つの復習方法
漢字の復習は、必ずしも長時間取り組む必要はありません。間違えた漢字を見つけ、必要な練習を行い、後日もう一度確認する流れを作ることが重要です。
ここでは、家庭で取り入れやすい5つの方法を紹介します。
1. 答えを隠して漢字を思い出す
漢字の復習では、最初から答えを見て書き写すのではなく、まず自分で思い出せるか確認しましょう。
たとえば「きぼう」という読み方を見て、「希望」と書けるか試してみます。
書けなかった場合は、正しい漢字を確認し、形をよく見てからもう一度答えを隠して書きます。
大切なのは、手本を見ながら何回書いたかではなく、手本を見ずに正しく書けるようになったかを確認することです。
2. 間違えた漢字だけを復習リストに残す
毎回すべての漢字を復習すると、すでに覚えている漢字にも時間を使うことになります。
そこで、書けなかった漢字や間違えた漢字を中心に、復習リストを作ってみましょう。
たとえば、次のような簡単な記録で十分です。
| 漢字・言葉 | 間違えた内容 | 次回の確認 |
|---|---|---|
| 観察 | 「観」の右側を書き間違えた | 翌日 |
| 責任 | 「責」が思い出せなかった | 翌日 |
| 測る | 「計る」と書いてしまった | 数日後 |
※上記は復習リストの記入例です。
間違えた理由まで記録しておくと、次に復習するときに確認するポイントが明確になります。
3. 翌日・数日後・1週間後に再テストする
漢字の復習では、同じ日にまとめて練習するだけでなく、時間を空けて思い出す機会を作ることが役立ちます。
たとえば、次のような流れで確認してみましょう。
- 学習した日:新しい漢字を練習し、答えを隠して確認する
- 翌日:前日に間違えた漢字を再テストする
- 3〜4日後:正しく書けるかもう一度確認する
- 1週間後:覚えているか最終確認する
これは家庭学習で取り入れやすいスケジュールの一例であり、すべてのお子さんに同じ間隔が適しているわけではありません。
繰り返し正解できる漢字は確認の間隔を少しずつ広げ、何度も間違える漢字は短い間隔で確認するなど、理解度に合わせて調整しましょう。
4. 読み方・意味・書き方を分けて確認する
漢字の復習では、何ができていないのかを区別することも大切です。
たとえば「輸送」という言葉であれば、次の3つを確認できます。
- 読み方:「輸送」を「ゆそう」と読めるか
- 意味:人や物を別の場所へ運ぶことだと理解しているか
- 書き方:「ゆそう」を「輸送」と正しく書けるか
読み方は分かるのに書けない場合は書き取りを中心に、読み方や意味が分からない場合は熟語を使った文章も確認してみましょう。
読み取りの練習には漢字の読み取り問題|小学生向け学年別テストと答え、書き取りの確認には小学生の漢字書き取り問題!学年別の無料練習問題と答えも活用できます。
5. 覚えた漢字を短い文章の中で使ってみる
漢字を一文字ずつ覚えた後は、実際の言葉や文章の中でも使えるか確認してみましょう。
たとえば「責」という漢字なら、「責任」という熟語を使って、次のような文章を考えます。
「自分の仕事に責任を持つ。」
文章の中で使うことで、漢字の読み書きだけでなく、言葉の意味や使い方も確認できます。
特に小学校高学年では、漢字を含む熟語の意味を理解し、作文や説明文で使えることも大切になります。
家庭で実践できる1週間の漢字復習スケジュール
復習方法が分かっていても、毎日の学習にどう組み込めばよいか迷うことがあります。
そこで、1日5〜10分程度から取り入れられる復習スケジュールの例を紹介します。学校の宿題やお子さんの負担に合わせて調整してください。
| 曜日 | 取り組む内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 今週習った漢字を5問確認する | 5分 |
| 火曜日 | 月曜日に間違えた漢字を再テストする | 5分 |
| 水曜日 | 新しい漢字を5問確認する | 5分 |
| 木曜日 | 水曜日に間違えた漢字を再テストする | 5分 |
| 金曜日 | 月曜日と水曜日の問題を混ぜて確認する | 5〜10分 |
| 土曜日 | 今週間違えた漢字を中心に復習する | 5〜10分 |
| 日曜日 | 必要に応じて確認、または休みにする | 自由 |
このスケジュールでは、正解できた漢字を毎日繰り返すのではなく、間違えた漢字を優先して確認します。
また、土曜日に正解できた漢字も、翌週やその次の週にもう一度確認すると、時間がたっても覚えているか確かめられます。
漢字の復習は何年生からやり直せばよい?
漢字が苦手なお子さんの場合、現在の学年だけでなく、以前の学年で習った漢字につまずいていることもあります。
ただし、必ずしも小学1年生の漢字からすべてやり直す必要はありません。苦手な漢字を見つけ、必要な学年までさかのぼって確認する方法がおすすめです。
学年別の漢字一覧で苦手な部分を確認する
たとえば小学5年生のお子さんが、4年生で習った漢字を何度も間違える場合は、4年生の漢字一覧を使って確認してみましょう。
以下の記事では、小学1年生から6年生までの各学年で新しく習う漢字を一覧にまとめています。
- 小学1年生で習う漢字80字の一覧
- 小学2年生で習う漢字160字の一覧
- 小学3年生で習う漢字200字の一覧
- 小学4年生で習う漢字202字の一覧
- 小学5年生で習う漢字193字の一覧
- 小学6年生で習う漢字191字の一覧
現在の学年で習っている漢字と、以前の学年で習った漢字を組み合わせて復習すると、苦手な部分を確認しやすくなります。
学年をさかのぼるときは少しずつ確認する
以前の学年の漢字を復習する場合は、最初から大量の問題に取り組む必要はありません。
まずは5問程度の書き取り問題に挑戦し、正解できるか確認してみましょう。
問題なく書ける場合は次の範囲へ進み、間違えた漢字があれば復習リストに加えます。
このように、理解できている部分を確認しながら進めることで、必要な漢字に学習時間を使いやすくなります。
漢字の復習で避けたい3つの取り組み方
復習は続けることが大切ですが、取り組み方によっては負担が大きくなり、学習を続けにくくなることもあります。
ここでは、家庭で漢字を復習するときに注意したい3つのポイントを紹介します。
書ける漢字まで毎回大量に書き直す
すでに正しく書ける漢字を何度も書き直すと、復習に時間がかかります。
もちろん、正解した漢字も後日確認することは大切ですが、毎回すべてを同じ回数だけ練習する必要はありません。
間違えた漢字を優先し、正解が続いている漢字は確認の間隔を広げるなど、復習する内容を調整しましょう。
答えを見て書き直すだけで終わる
間違えた漢字を正しく書き直すことは大切ですが、それだけでは次回も書けるかどうか分かりません。
書き直した後は手本を隠し、もう一度自分の力で書けるか確認してみましょう。
さらに、翌日や数日後に同じ問題を出すことで、漢字を覚えているか確かめられます。
間違えたことだけを注意する
漢字の復習では、間違えた部分を確認することが必要です。しかし、間違いを指摘するだけでは、お子さんが復習を負担に感じる場合があります。
「前は書けなかった漢字が書けるようになった」「今回は形を正しく覚えていた」など、以前との変化にも目を向けましょう。
間違えた漢字を責めるのではなく、次に何を確認すればよいか一緒に考えることが大切です。
AI STUDY漢字なら間違えた漢字の復習にも取り組める
漢字の復習では、間違えた問題を記録し、後からもう一度確認することが重要です。
しかし、家庭で毎回問題を用意したり、間違えた漢字をノートに整理したりするのは、手間がかかることもあります。
そのような場合は、AI STUDY漢字を活用する方法もあります。
AI STUDY漢字は、小学1年生から6年生までの漢字学習に対応したサービスです。スマートフォンやパソコンから利用でき、画面に漢字を書いて回答できます。
- 毎日10問の漢字練習に取り組める
- 画面に漢字を書いて回答できる
- 回答後に正誤を確認できる
- 間違えた漢字の記録をもとに、苦手な問題を復習できる
- 正しい漢字の形や書き順を確認できる
間違えた漢字を振り返りながら練習できるため、今回紹介した「苦手な漢字を見つけて、繰り返し確認する」という復習方法にも取り入れられます。
学校の宿題や漢字ドリルと組み合わせながら、無理のないペースで続けてみましょう。
小学生の漢字の復習に関するよくある質問
最後に、漢字の復習について保護者の方からよくある疑問を紹介します。
漢字の復習は毎日した方がよいですか?
短時間でも定期的に復習する習慣があると、学習した漢字を確認する機会を作れます。
ただし、毎日すべての漢字を復習する必要はありません。間違えた漢字を中心に、学校の宿題やほかの学習とのバランスを考えて取り組みましょう。
漢字は何回書けば覚えられますか?
漢字を覚えるために必要な回数は、お子さんや漢字の難しさによって異なります。
回数だけを目標にするのではなく、正しい形を確認した後、答えを見ずに書けるか試してみましょう。
その場で正解できた場合も、日を改めて確認することが大切です。
前に習った漢字を忘れている場合はどうすればよいですか?
まずは、どの漢字を忘れているのか確認しましょう。
学年別の漢字一覧や練習問題を使って、書けなかった漢字を復習リストにまとめる方法があります。
すべての漢字を最初からやり直すのではなく、苦手な漢字を中心に取り組むとよいでしょう。
漢字テストの前日だけ復習しても大丈夫ですか?
テスト前日の確認は役立ちますが、前日にまとめて覚えるだけでは、テスト後に忘れてしまうこともあります。
普段から短い間隔で復習し、テスト前には間違えやすい漢字を中心に確認する方法がおすすめです。
学校の漢字テストに向けた勉強の進め方については、小学生の漢字テスト対策|家庭でできる勉強方法も参考にしてください。
まとめ|漢字の復習は間違えた問題を時間を空けて確認しよう
小学生の漢字の復習では、覚えた漢字を何度も書くだけでなく、答えを見ずに思い出すことや、間違えた漢字を日を改めて確認することが大切です。
今回紹介した5つの方法を振り返りましょう。
- 答えを隠して漢字を思い出す
- 間違えた漢字だけを復習リストに残す
- 翌日・数日後・1週間後に再テストする
- 読み方・意味・書き方を分けて確認する
- 覚えた漢字を短い文章の中で使ってみる
漢字を忘れたときは、最初からすべてを覚え直す必要はありません。書けなかった漢字を確認し、少しずつ復習していきましょう。
学年別の漢字一覧や読み取り・書き取り問題を活用しながら、お子さんに合った方法で復習を続けることが大切です。